整理 番号 | 意見の概要(要約) | 管理組合の考え方 |
1 |
平成30年代前半は、地球温暖化対策、東海・東南海地震対策が実行されなければならない時期にあたる。 |
ご指摘の点につきましては、第二次案において、地球温暖化対策に関しては、取組(案)3−B「地球にやさしい港づくり」(P49〜)を、また、東海・東南海地震対策に関しては、取組(案)2−B「暮らしの安全・安心を守る港づくり」(P43〜)などを記述させていただいております。 |
地域住民の民生を第一義にして経済発展を図るのには難しい問題が山積している。そのひとつが霞4号線建設問題である。約八年前に行われた四日市港管理組合の地域住民に対する「アンケート調査」は、委託業者に丸投げの形で行われた。今回のアンケートはその轍を踏まないようにして欲しい。「はじめに四号線ありき」ではなく、JRによるコンテナの鉄道輸送や陸上案を再検討されてはいかがか。 |
長期構想や港湾計画(案)の作成に当たっては、学識経験者、港湾利用者、市民団体等からなる「四日市港長期構想検討委員会」を組織し、その中でご意見をいただきながら進めています。また、住民の皆様には、パブリックコメントを通じご意見を求め、提出された意見を考慮して、長期構想と港湾計画(案)を定めることとしておりますので、ご理解いただきたいと存じます。
臨港道路霞4号幹線は、国道23号にこれ以上環境負荷をかけることなく、今後ますます増大する霞ヶ浦地区発着の港湾関連交通を円滑に伊勢湾岸道路(新名神高速道路)に連絡するための道路であるとともに、霞ヶ浦地区と対岸とを結ぶ地震にも強い2本目の道路であり、万一の事態に対応するためにも不可欠な道路であると考えています。ご理解をいただきたいと存じます。
臨港道路霞4号幹線のルートについては、自然環境や生活環境の悪化を心配する意見などに対応し、広く理解が得られる計画を策定するため、「臨港道路霞4号幹線調査検討委員会」の中で議論され、委員会からの提言を踏まえて決定されたものです。
また、JRによるコンテナ輸送についても、鉄道輸送が霞ヶ浦地区発着の港湾関連交通を担うためには、多くの課題があると考えています。 |
環境保全と云っても一旦破壊された自然の回復は困難であり、各地でみられる「人工砂浜」のように多大の費用を用いても、なお失敗する例が多い。伊勢湾の酸欠水塊によって多くの魚や貝類が死滅しており、根源的な解決策を講じないと伊勢湾が死の海になる。 |
伊勢湾の環境保全については、国や伊勢湾を流域とする県、市、港湾管理者で構成する伊勢湾再生推進会議(四日市港管理組合も参画)において、「伊勢湾再生行動計画」が策定されており、それぞれの構成団体が、市民や事業者など多様な主体とともに豊かな伊勢湾の再生を目指した取組を推進しているところです。
こうした中、長期構想では取組(案)3−@「自然とふれあえる港づくり」〈自然海浜・干潟の保全〉(P46)、同〈伊勢湾再生に貢献する海域環境の改善〉(P47)の中で多様な主体との連携による取組として反映させていただいております。 |
2 |
高松海岸は、一部の利用者の心無い行為で@ゴミ捨て場となっている。また、霞埠頭埋め立てにより潮の流れの変化と朝明川からの流石土砂の堆積が年々増し、A干潟本来の働きの低下が懸念されている。健全な干潟保全を今後の課題として@Aの定期的な改善維持策を具体的に組み込んでほしい。 |
高松干潟は、朝明川からの土砂流入による干潟の陸地化が懸念される一方、前面水域への土砂流入による航路・泊地の埋没が懸念されています。また、ゴミの不法投棄対策や水道・トイレなどの利用面、海岸の堤防補強などの防災面での要望やご意見も多い状況です。
このため、高松干潟の管理や保全に関しては、海岸管理者や河川管理者である三重県を始め、川越町など、多くの関係者と連携しながら取り組むことが重要であると考えています。
干潟の保全に関するご意見につきましては、第二次案では、取組(案)3−@「自然とふれあえる港づくり」〈自然海浜・干潟の保全〉(P46)の中で、"朝明地区の自然干潟等、貴重な自然を次世代に継承すべく関係者と連携して管理、保全する。""このような取組を進めるに当たっては、河川や海岸の管理者等との連携を図るとともに、産学官の協力による実証実験やモニタリング等を実施し、効果的な施策展開を図る。"として、反映させていただきました。 |
@二酸化炭素削減への対応としてモーダルシフトの推進と言いながら霞4号幹線の整備。A霞4号幹線はリダンダンシー確保の為と言いながら、全長4q以上、全て高架で成り立つ非常に危険な道路が災害時の物流機能確保になるのか。@Aとも矛盾している。霞4号幹線は短距離か白紙にする見直しが必要と考える。 |
臨港道路霞4号幹線は、国道23号にこれ以上環境負荷をかけることなく、今後ますます増大する霞ヶ浦地区発着の港湾関連交通を円滑に伊勢湾岸道路(新名神高速道路)に連絡するための道路であるとともに、霞ヶ浦地区と対岸とを結ぶ地震にも強い2本目の道路であり、万一の事態に対応するためにも不可欠な道路であると考えています。ご理解をいただきたいと存じます。
また、全線高架構造の霞4号幹線の安全性等に関することについては、霞4号幹線は必要な耐震性が確保されることから、災害時の物流機能確保にも問題がないと考えています。 |
3 |
四日市港の「将来」を考える上では「過去」の歴史を振り返ることが不可欠と考える。
「自然干潟の保全」とはいうまでもなく〔高松干潟〕を指す。朝明川河口に残る約500bにわたる砂浜は貴重な自然環境として人々に親しまれている。潮干狩りに適しまたバーベキューに興じる光景も見られる。さらに人間のみでなく多くの野鳥が飛来し産卵もして住みかとしている。保存を推進するグループもあり活発な清掃活動も行われている。所在地は隣の川越町でありますが四日市にとって重要な環境空間である。従って、単に「保全」をうたうだけでなくそのための予算措置を講じ積極的な具体策を講じていってほしい。 |
ご指摘の点については、第二次案の2−5.四日市港の環境(P13)の中で、公害に関する歴史を追加させていただきました。
また、高松干潟の管理や保全に関しては、海岸管理者や河川管理者である三重県を始め、川越町など、多くの関係者と連携しながら取り組むことが重要であると考えています。
干潟の保全に関するご意見につきましては、第二次案では、取組(案)3−@「自然とふれあえる港づくり」〈自然海浜・干潟の保全〉(P46)の中で、"朝明地区の自然干潟等における生態系を維持するとともに、貴重な自然を次世代に継承すべく関係者と連携して管理、保全する。""このような取組を進めるにあたっては、河川や海岸の管理者等との連携を図るとともに、産学官の協力による実証実験やモニタリング等を実施し、効果的な施策展開を図る。"として、反映させていただきました。 |
霞4号幹線が高松干潟の背後を通過することから騒音・大気汚染が発生し野鳥の生息を妨害する恐れがある。これは「貴重な干潟の保全」と相反する計画ではないか。名四国道の渋滞緩和もいわれているが最も渋滞するのは以南の霞から午起周辺であり、この計画では却って拍車をかけることが予想される。
このため、4号幹線計画の廃止を強く要望する。 |
臨港道路霞4号幹線は、国道23号にこれ以上環境負荷をかけることなく、今後ますます増大する霞ヶ浦地区発着の港湾関連交通を円滑に伊勢湾岸道路(新名神高速道路)に連絡するための道路であるとともに、霞ヶ浦地区と対岸とを結ぶ地震にも強い2本目の道路であり、万一の事態に対応するためにも不可欠な道路であると考えています。ご理解をいただきたいと存じます。 |
石原地区は、厳密には二つの区分に分かれるはずである。一つは、産業機能(つまり工場用地)であり主として浚渫土砂で埋立られた区域、他方は、産業廃棄物の処分場になっている。この事実は具体的に「一次案」で示すほうが親切である。 |
石原地区の海面処分用地85.6haは、浚渫土砂埋立区域約78.1haと一般・産業廃棄物埋立区域約7.5haからなっています。
このことは、第二次案では、4−3 空間利用ゾーニングの中の機能展開の考え方(産業機能、環境機能)(P54、P58)の中で、具体的に表現しました。 |
石原地区における、工場用地の拡大と緑地確保について「二次案」では詳細に具体的に提示してもらいたい。いっそのこと、埋立地はなんら手を加えず放置し、野鳥が飛来し生息するかつ人間が足を踏み込まない聖域として保存されていくのがよい。 |
石原地区の埋立終了後の土地利用に関するご意見につきましては、第二次案では、一般・産業廃棄物埋立区域を中心とするエリアについては、取組(案)3−@「自然とふれあえる港づくり」〈自然海浜・干潟の保全〉(P46)の中で、"野鳥等が飛来する緑地を整備する"として、反映させていただきました。
なお、浚渫土砂埋立区域を中心とするエリアについては、取組(案)1−@「物流面で背後圏産業の発展に貢献する港づくり」〈背後圏産業の活性化に対する支援〉(P34)の中で、"背後圏企業の成長を支援するための産業空間として活用していく。"として、また、取組(案)3−B「地球にやさしい港づくり」〈循環型社会構築への貢献〉(P50)の中で、"背後圏産業の成長を支援するための産業空間として活用していく中で、循環型社会の構築に貢献するリサイクル産業等の立地可能性について検討を進める。"としております。 |
楠地区には吉崎海岸と呼ばれる美しい砂浜が残っている。遠浅でないので海水浴こそ禁止であるが、浜ヒルガオが咲いたりウミガメが産卵したりしている。もともとこの地は三重郡楠町であったのを四日市市が市町村合併により獲得した唯一の砂浜であるから、何を置いても保存しなければならない。
しかし、楠地区には、9.7haの都市機能用地(北勢沿岸流域下水道南部処理区の処理場拡張用地)の存在がある。このことは8月20日の説明会で明確に触れられていなかったので、改めて表明してもらう必要があると思う。
管理組合が安易に埋立を許可することなく、今一度拡張計画を見直すべく提案をしてほしい。 |
自然海浜については、第二次案の取組(案)3−@「自然とふれあえる港づくり」〈自然海浜・干潟の保全〉(P46)の中で記述したとおり、管理、保全していきたいと考えています。
なお、楠地区の都市機能用地の表現等に関するご意見につきましては、第二次案では、「4−3.空間利用ゾーニング」(P58、59)の中で、表現方法等を見直しました。
また、都市機能用地の計画は、昭和57年に三重県が行う下水処理場の用地として都市機能用地約27haが港湾計画に位置づけられたのが始まりで、その後、都市計画や港湾計画の変更を経て、現在の約9.7haの計画に至っています。
当該事業は、平成4年に、将来の海上埋立を前提として、現在の場所で処理場建設に着手されており、平成8年には一部供用を開始しています。
今後、平成27年頃には処理場への汚水流入量が、陸上部における処理能力を上回ることが見込まれるため、海上埋立部での施設供用が必要とされています。
このため、現在、事業主体である三重県が、処理場を拡張するための海面埋立について、公有水面埋立法に基づき、四日市港管理組合に埋立免許申請を行っているものであり、当組合では、同法に基づき、申請書の審査を行っているところです。
このような経緯も踏まえ、都市機能用地に関する計画の必要性は、現在も変わっていないと考えていますので、引き続き港湾計画に位置づける必要があると考えています。 |
どうか広い視野のもと「環境機能」を全面に強調した「四日市港長期構想」を作り上げてほしいと重ねて要望する。 |
第二次案では、四日市港が現在抱える課題を解決し、また、これからの四日市港に対する要請に適切に対応していくため、四日市港の将来方向を『産業・物流への貢献』、『都市・住民への貢献』、『環境への貢献』という3つの方向で捉え、それぞれの将来像を検討させていただきました。
その上で、環境に関することにつきましては、3つの将来像の一つとして『環境にやさしいみなと・四日市港』を描き、その実現のための取組を取りまとめております。 |
4 |
既存の公共施設の有効活用と機能改善を図るため、老朽化が進む岸壁、荷捌き地、上屋、荷役機械、その他附帯施設等の保守・改修を計画的に進めるとともに、スペース不足の解消と作業効率の向上を図るべきである。 |
港湾施設の保守・改修に関するご意見につきましては、第二次案では、取組(案)1−A「物流の安全・安心を支える港づくり」〈港湾施設の計画的な維持管理〉(P35)の中で、"老朽化した施設(岸壁、荷捌き地、上屋等)の確実な更新を進める"として、反映させていただきました。
また、スペース不足の解消については、四日市港の抱える課題の一つと認識しています。このため、港湾計画において土地利用計画等を作成する段階で、効率的な配置を検討して行きたいと考えています。 |
コンテナ貨物の取扱量増大やコンテナ船の大型化への対応と大規模震災時の海上輸送機能を確保するために、北埠頭(W81・82)を早期に整備すべきである。 |
霞ヶ浦地区北埠頭のコンテナターミナルの整備に関するご意見は、第二次案では、取組(案)1−@「物流面で背後圏産業の発展に貢献する港づくり」〈スーパー中枢港湾としての機能の充実・強化〉(P30)の中で"増大するコンテナ貨物の取扱需要に対応するため、現行の霞ヶ浦地区北埠頭80号岸壁コンテナターミナルに連続する次世代高規格コンテナターミナルの整備を推進する。"として、また、取組(案)1−A「物流の安全・安心を支える港づくり」〈災害時における物流機能の確保〉(P38)の中では、"霞ヶ浦北埠頭80号岸壁に連続する霞ヶ浦北埠頭81号耐震強化岸壁の整備を推進し"として、反映させていただきました。 |
四日市港への交通アクセス改善のため霞4号幹線の整備を促進するとともに、臨港地区間の交通円滑化を図るため、霞地区から南方向へ向かう湾岸道路の整備を検討すべきである。 |
霞4号幹線の整備の促進や霞地区から南方向に向かう湾岸道路の整備など四日市港への交通アクセスの改善に関するご意見は、第二次案では、取組(案)1−@「物流面で背後圏産業の発展に貢献する港づくり」〈スーパー中枢港湾としての機能の充実・強化〉(P30)の中で、"臨港道路霞4号幹線の整備促進や南方向への道路を検討するなど臨港交通体系の充実を図る"として、反映させていただきました。 |
客船を活用した港づくりや観光振興への取組が他港で広がりを見せるなか、四日市港においても客船を活用した「親しまれる港づくり」への取組を進め、客船入港時に優先的に使用できる貨物船との併用バースや附帯施設などの整備を検討すべきである。 |
客船を活用した港づくりや観光振興への取組に関するご意見につきましては、第二次案では、取組(案)2−A「みなとの文化が醸成し、人々が憩い、楽しめる港づくり」〈地域への情報発信・情報共有の促進、観光振興の促進〉(P42)の中で、"船舶を活用した港らしさを感じる観光振興策を企業や関係者と連携して取り組む。"として、反映させていただきました。 |
災害発生時における港湾労働者の安全確保と緊急物流機能の維持のため、港湾施設(上屋、岸壁、防潮扉等)の改修や耐震化を図ること。 |
港湾施設(上屋、岸壁、防潮扉等)の計画的な改修や耐震化については、第二次案では、取組(案)1−A「物流の安全・安心を支える港づくり」〈港湾施設の計画的な維持管理〉(P35)の中で、"計画的・効率的な維持・修繕や耐震化などの改良を実施する"として、反映させていただきました。 |
今後の四日市港の強みとして環境への取組を積極的に推進するため、アクセス道路の渋滞解消、モーダルシフトへの支援(内航海運利用やシー&レール等)、静脈物流の促進などの環境に配慮した施策および整備を進めるべきである。 |
アクセス道路の渋滞解消に関するご意見は、第二次案では、取組(案)1−@「物流面で背後圏産業の発展に貢献する港づくり」〈スーパー中枢港湾としての機能の充実・強化〉(P30)の中で、"臨港道路霞4号幹線の整備促進や南方面への道路を検討するなど臨港交通体系の充実を図るとともに、新名神、東海環状自動車道、四日市インターアクセス道路などの背後高規格道路網の整備促進を働きかけることによって、四日市港と背後圏域とのアクセス向上に努める。"として、反映させていただきました。
モーダルシフトへの支援(シー&レール等)に関するご意見は、第二次案では、取組(案)1−@「物流面で背後圏産業の発展に貢献する港づくり」〈企業ニーズに対応した港湾サービスの提供〉(P33)の中で、"内航海運の活用や地理的特性をいかしたシー&レールに代表される鉄道の活用など、グリーン物流を促進する。"として、反映させていただきました。
静脈物流の促進などの環境に配慮した施策及び整備に関するご意見は、第二次案では、取組(案)3−B「地球にやさしい港づくり」〈地球環境問題(CO2等削減)への対応〉(P49)、同〈循環型社会構築への貢献〉(P50)の中で、"グリーン物流を促進する。(P49)"、"循環(リサイクル)資源の取扱機能・能力の向上を図り、静脈物流への取組を推進する。(P50)"として、反映させていただきました。 |
5 |
高松干潟を現状保存すること。楠町合併に伴って四日市市になった干潟も保存すること。
現在においては環境優先は世界的なコンセンサスとなっているので干潟保存は最優先されるべきと考える。 |
高松干潟や楠地区の干潟の保全については、第二次案では、取組(案)3−@「自然とふれあえる港づくり」〈自然海浜・干潟の保全〉(P46)の中で、"楠・磯津地区や朝明地区に残る自然海浜、自然干潟等における生態系を維持するとともに、貴重な自然を次世代に継承すべく関係者と連携して管理・保全する。"として反映させていただきました。 |
海岸沿線にサイクリングコースやジョギングコースやウォーキングコースを整備すること。高い利用が可能となるコース設計の検討および利用促進の事業を行うこと。 |
サイクリングコース、ジョギングコース及びウォーキングコースの整備に関するご意見につきましては、第二次案では、取組(案)2−A「みなとの文化が醸成し、人々が憩い、楽しめる港づくり」〈人に親しまれるアメニティ豊かな港づくりの推進〉(P41)の中で、"ウォーキングコースを整備するなど既存緑地の質を高めたり、新しい緑地を整備するなど、アメニティ機能の充実を図る。"として、反映させていただきました。 |
現在の緩衝地帯としての緑地とは発想を異にする、直接的には住民のためではなく、鳥や昆虫や植物のための緑地区域を創造すること。 |
「鳥や昆虫や植物のための緑地区域の創造」とのご提案については、第二次案では、石原地区(三田最終処分場の埋立終了後)の土地利用において、 "野鳥等が飛来する緑地を整備する"として、反映させていただきました。 |
6 |
伊勢湾全体が、死の臭いがする。大至急渚を回復し、油やヘドロを除去し、魚貝が産卵する海底にすることだ。そのために下記の対策が必要である。
・海水浴ができる浜辺を回復する。 ・白砂青松の海岸を回復する。 ・散歩できる浜を回復する。 ・船は、浅い海底には接岸しない。沖合バースに着く。 ・大きな船は海底をこすりつけ、ヘドロを巻き上げて、海を汚す。沖合で停泊する。 ・うなぎや鮎、ハマグリや蜆が多く住める渚や河口として保護し、生物の多い優秀な環境のポートとする。ハーバーとする。 ・渚を回復し、魚介の豊かな海を回復する港にする。 ・吉崎海岸や磯津海岸を埋立しないこと。 ・高松海岸を豊かな河口にすること。 ・知事や市長、社長や市民、管理組合の役員や職員が泳げるポートとする。
海は、21世紀最大の資源のある場所だ。汚すべからず。きれいにしよう。
海の臭いを回復し、健康を回復する場所にする。環境を劣化させないこと。 |
伊勢湾の環境保全については、国や伊勢湾を流域とする県、市、港湾管理者で構成する伊勢湾再生推進会議(四日市港管理組合も参画)において、「伊勢湾再生行動計画」が策定されており、それぞれの構成団体が、市民や事業者など多様な主体とともに豊かな伊勢湾の再生を目指した取組を推進しているところです。
こうした中、長期構想では、取組(案)3−@「自然とふれあえる港づくり」〈自然海浜・干潟の保全〉(P46)、同〈伊勢湾再生に貢献する海域環境の改善〉(P47)の中で多様な主体との連携による取組として反映させていただいております。 |
市民との対話を継続すること。「市民対話室」の設置、第3者懇談会の設置、市民と管理組合との公開の対話集会を開くなど。 |
長期構想や港湾計画(案)の作成に当たっては、学識経験者、港湾利用者、市民団体等からなる「四日市港長期構想検討委員会」を組織し、その中でご意見をいただきながら進めています。
また、住民の皆様には、パブリックコメントを通じご意見を求め、提出された意見を考慮して、長期構想と港湾計画(案)を定めることとしておりますので、ご理解いただきたいと存じます。 |
7 |
現在、京浜港である東京港、横浜港、川崎港では、港則法及び関税法上の「一開港」となっており、寄港船舶の税負担が大幅に軽減されているが、残念ながら四日市港と名古屋港においては、「伊勢湾港」として「一開港化」への取り組みは成果を上げていない。
港湾の活性化に寄与する効果があることから、名古屋港との「一開港化」を目指すことを明記するべきである。 |
ご意見につきましては、第二次案では、取組(案)1−@「物流面で背後圏産業の発展に貢献する港づくり」〈スーパー中枢港湾としての機能の充実・強化〉(P30)の中で、"伊勢湾におけるスーパー中枢港湾が、中部圏のものづくり産業を支える物流拠点として確実に機能するためには、名古屋港や中部国際空港との連携をこれまで以上に進めるとともに、寄港コストの縮減や手続きの簡素化につながる「一開港化」の早期実現に努める。"として、反映させていただきました。 |
伊勢湾スーパー中枢港湾連携推進協議会で継続して検討されている「一開港化」については当面の取り組みと言えるが、中長期的には名古屋港との「一港化(一体化)」が検討されるべきで、その具体化のための検討体制について構想を明記すべきである。
先ずは直近の課題として、プロパー職員の比率を段階的に上げる必要があろう。約3年で港管理組合から移動し元の職場に戻る県市派遣の職員が、管理組合職員の三分の二を超えている状況では、港湾運営の専門的な能力を持つ人材は育たない。
名古屋港管理組合のように、99%を超える職員がプロパー職員である状況と比較すると、「一港化(一体化)」に向けた取り組みのために、四日市港管理組合のプロパー職員比率を年々増加させるための対応は直ちに取り組む必要がある。
その上で、現在の名古屋港と四日市港の機能をどのように分担して補完しあうのか、更には一体的な運営をどのように実現するのか、そしてそもそも日本の太平洋岸の三つのスーパー中枢港湾の中で「伊勢湾港」がどのように役割が期待されているのか検討されるべきである。 |
名古屋港との「一港化(一体化)」については、ご意見のとおり、両港の港湾運営に関する将来的な方向性の一つとして考えられるという意味で、中長期的に検討されるべき課題であると認識しており、第二次案では取組(案)1−@「物流面で背後圏産業の発展に貢献する港づくり」〈スーパー中枢港湾としての機能の充実・強化〉(P30)の中で、"四日市港と名古屋港との「一港化(一体化)」については、関係機関と十分連携・協議しながら議論していく。"として記述し、今後、議論していきたいと考えております。
また、職員の人材育成につきましては、第二次案では、第5章において整理した「5−1.将来像実現に向けたその他の取組」の中で「将来像の実現に向けた体制づくり」(P61)として反映させていただきました。 |
本長期構想にも記載されている通り、2015年にはパナマ運河の拡張工事が完了することもあり、コンテナ船は大型化してきているのが世界の流れである。そのため今後、港に求められるものは深い航路と岸壁である。
日本初の自動化コンテナターミナルとして日本最大級の規模である飛島エリアと四日市港との役割分担のあり方や、伊勢湾スーパー中枢港湾としての四日市港にも水深16mでの霞ヶ浦北埠頭81号岸壁整備の必要性について前向きに検討することを明記すべきである。 |
ご意見につきましては、第二次案では、取組(案)1−@「物流面で背後圏産業の発展に貢献する港づくり」〈スーパー中枢港湾としての機能の充実・強化〉(P30)の中で、"現行の霞ヶ浦北埠頭80号コンテナターミナルに連続する次世代高規格コンテナターミナルの整備を推進する。"として、記述させていただいております。
また、岸壁水深に関することは、港湾計画の埠頭計画等を検討する中で、判断していきたいと考えています。 |
名古屋港と四日市港を結ぶ広域エリアには、愛知県と都市的土地利用計画の策定に向けて協議が始まっている木曽岬干拓事業用地が存在するが、キャンプ場や野外体験広場などの親水性エリアと土地利用計画が立案されていない残りの土地利用について、将来構想を立案するための検討体制について明記すべきである。 |
木曽岬干拓地の土地利用については、現在、三重県において検討が進められております。港湾区域の外に位置することから、長期構想では直接触れておりませんが、四日市港としても、この動向にはこれからも注視していかなければならないと考えています。
このため、第二次案では、"「5−1.将来像実現に向けたその他の取組」"(P61)の中で、"連携と協働の仕組みづくり"、"将来像の実現に向けた体制づくり"を追加し、ご意見を反映させていただきました。 |
8 |
住民を地域主体の中心におくという観点を貫いてほしい。そして四日市港長期構想検討委員会の中に地域住民代表も加えてほしい。 |
長期構想や港湾計画(案)の作成に当たっては、学識経験者、港湾利用者、市民団体等からなる「四日市港長期構想検討委員会」を組織し、その中でご意見をいただきながら進めています。
また、住民の皆様には、パブリックコメントを通じご意見を求め、提出された意見を考慮して、長期構想と港湾計画(案)を定めることとしておりますので、ご理解いただきたいと存じます。 |
第二次案では、まず自然環境の再生を最重要課題に位置づけ、そこから住民の暮らしと文化、産業の育成を進めるよう発想を改めてほしい。したがって、例えば、わずかに残されている自然の海岸(楠、磯津地区)や干潟(朝明地区)等の保存が最優先されるべきは言うまでもない。この観点から、霞4号幹線や人工の海浜公園計画などは中止してほしい。 |
第二次案では、将来像3『環境にやさしいみなと・四日市港』(P28)の中で、この将来像を考えた趣旨を整理し、ご意見の趣旨を反映させていただきました。
臨港道路霞4号幹線は、国道23号にこれ以上環境負荷をかけることなく、今後ますます増大する霞ヶ浦地区発着の港湾関連交通を円滑に伊勢湾岸道路(新名神高速道路)に連絡するための道路であるとともに、霞ヶ浦地区と対岸とを結ぶ地震にも強い2本目の道路であり、万一の事態に対応するためにも不可欠な道路であると考えています。ご理解をいただきたいと存じます。
なお、臨港道路霞4号幹線の計画に当たっては、環境影響評価を実施するとともに、学識者で構成する環境調査部会を設置し、周辺環境への影響が最小となるようなルート選定や配慮事項の検討が行われています。
朝明地区の海浜緑地の施設計画については、港湾計画の中で見直しを検討したいと考えています。 |
コンビナート災害が生じた場合、港を訪れる人々や港周辺に住む市民にとっての安全・安心を確保するために、四日市港としての具体的で総合的な対策のプランを示してほしい。 |
コンビナート災害に関するご意見につきましては、第二次案では、取組(案)2−B「暮らしの安全・安心を守る港づくり」〈防災対策の推進〉(P43)の中で、"コンビナート企業及び関係機関と連携し、コンビナート災害を未然に防止するとともに、災害発生時にも迅速に対応できるように体制を整える。"として、反映させていただきました。
なお、ご意見の中で述べられていた楠町のタンクヤードの存在する区域は、臨港地区外となっています。 |
第一次案とそのパブリックコメントをできるだけ広く市民・県民の目に届くように公開し、大小さまざまな市民集会を開催し、十分な討論を通じて、地域にとってなくてはならない豊かな四日市港づくりの活力ある合意形成を図ってほしい。 |
長期構想及び港湾計画(案)の作成については、検討の一連の中で合計3回のパブリックコメントを実施することとしておりますので、ご理解いただきたいと存じます。 |
9 |
81号、82号岸壁、CT及び物流施設の全てを耐震機能・免震機能を具備したものとして、万一名港直下の被災時には素速くコンテナ荷役の代替能力を発揮すべきもの。 |
港湾における大規模地震対策施設の考え方は、被災直後においては、緊急物資輸送が行えること、被災した港湾施設が復旧するまでの間においては、最小限の港湾機能を保持できること、が基本となっています。ご指摘のコンテナ貨物についても、被災直後から復旧完了に至るまでに、一定の幹線貨物輸送機能を確保することが求められ、既定計画では、名古屋港、四日市港ともに必要な耐震強化岸壁をそれぞれの計画に位置づけており、相互補完、相互連携が十分可能なものと考えています。 |
四港のコンテナ個数増を目指して、県内の海岸よりの企業、工業用地をねらい四港への集荷可能なコンテナを、陸送でなく海上輸送し、伊勢湾内のハブ港四日市港を目指すことを提案する。
必要な内貿コンテナ船は、直営かチャーターか、費用対効果次第ですが。
津・松阪港と鳥羽港さらに冷凍ものでは42号線走行の保冷車よりも内貿伊勢湾専用+尾鷲港のコンテナ集荷船の方が、23号線の緩和とCO2減少に役立ちませんか。 |
内航海運の活用については、第二次案では、取組(案)1−@「物流面で背後圏産業の発展に貢献する港づくり」〈企業ニーズに対応した港湾サービスの提供〉(P33)の中で記述しております。
伊勢湾内における四日市港を中心とする内航海運網の形成については、内航海運事業の事業経営上の課題も多いと考えられますが、一方で、陸上交通の渋滞緩和や貨物輸送にかかるCO2排出量の削減に非常に有効な取組と考えられます。
なお、取組の具体化に際しては、内航海運の利用促進について他港、船社へも働きかけていきたいと考えています。 |
欧州の某港湾では導入されているが、荷役、特にコンテナ船に特化したもので、人工衛星GPSと接岸位置インプットそして補助的にTVによる調整、その他の最新技術を駆使して、名港に負けない特色、スピード化、正確性、省力化を向上できる日本初の無人化CT構想を提案する。 |
コンテナターミナルの高度化・高質化に関するご意見は、第二次案では、取組(案)1−@「物流面で背後圏産業の発展に貢献する港づくり」〈スーパー中枢港湾としての機能の充実・強化〉(P30)の中で、"スピーディでシームレスかつ低廉な港湾物流を実現するため、コンテナターミナルにおけるハード・ソフト両面の施策について高度化・高質化(IT化、自動化)を進める。"として、反映させていただきました。 |
老朽化している一・二号地の岸壁・上屋は、思い切った財政出動も考慮して、補修・修理・土地利用転換が必要ではないか。
上記は、石化コンビナート内及び岸壁・堤防も同様であり、大規模地震があれば、使用不能とならないか。 |
老朽化した港湾施設に対する対応については、アセットマネジメントの概念(施設を資産としてとらえ、構造物の状態を客観的に把握・評価し、中長期的な劣化を予測した上で、適切な時期に適切な対応を図ろうとする考え方)を取り入れ、計画的・効率的に維持管理できるよう努めてまいりたいと考えています。 |
親しまれる四日市港づくりに向けて、四日市市都市計画にも関係するが、上部都市構造物・道路・鉄道を現状維持し、新しい幹線を半地下式に造設して、有効活用してはどうか。(一例:JR四日市駅の駅舎を半分にして、JR東海・旅客・JR貨物の地上設備はそのままに出来て、数m以上堀り込んで半地下式の直線道路を建設する。) |
親しまれる港づくりのためには、ご意見の趣旨のとおり、港へのアクセス改善が重要であると考えますが、ご提案いただいた内容については、整備に多大な費用を要することから、実現は難しいと考えています。 |
親しまれる港づくりに向けて、遊覧船の再就航を検討してはどうか。 |
ご提案につきましては、将来の施策や事業を検討する上で参考とさせていただきます。 |
霞地区はコンテナゾーン、四日市地区(2号地)は緑化し港市場を開き、千歳運河にはゴンドラが就航すれば素敵な誇りにできる港になると思う。 |
ご提案につきましては、将来の施策や事業を検討する上で参考とさせていただきます。 |
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自然海浜・干潟の保全を断言し、積極的に取り組んでいこうとしている計画の中で、その破壊されることを前提とした朝明地区の人工干潟の取り組みはまったく矛盾している。 また、人工干潟の問題点、課題については、いろんなところで指摘されている。考慮の上、再検討してほしい。 |
朝明地区の海浜緑地の施設計画については、港湾計画の中で見直しを検討したいと考えています。 |
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取組3−@には、「高松干潟の保全」が掲げられているが、霞4号幹線はそれを破壊する役割を果たすことになる。環境重視の立場から「霞4号幹線」計画の廃止を強く求める。
また、高松海岸に関しては、「4号幹線計画」の廃止と連結させながらその保全計画を強力に推し進めるとともに、その予算措置をとること。 |
臨港道路霞4号幹線は、国道23号にこれ以上環境負荷をかけることなく、今後ますます増大する霞ヶ浦地区発着の港湾関連交通を円滑に伊勢湾岸道路(新名神高速道路)に連絡するための道路であるとともに、霞ヶ浦地区と対岸とを結ぶ地震にも強い2本目の道路であり、万一の事態に対応するためにも不可欠な道路であると考えています。ご理解をいただきたいと存じます。
なお、臨港道路霞4号幹線の計画に当たっては、環境影響評価を実施するとともに、学識者で構成する環境調査部会を設置し、周辺環境への影響が最小となるようなルート選定や配慮事項の検討が行われています。
高松干潟の保全に関しては、海岸管理者や河川管理者である三重県を始め、川越町など、多くの関係者と連携しながら取り組んでいくことが重要であると考えています。
干潟の保全に関するご意見につきましては、第二次案では、取組(案)3−@「自然とふれあえる港づくり」〈自然海浜・干潟の保全〉(P46)の中で、"朝明地区の自然干潟等における生態系を維持するとともに、貴重な自然を次世代に継承すべく関係者と連携して管理、保全する。""このような取組を進めるにあたっては、河川や海岸の管理者等との連携を図るとともに、産学官の協力による実証実験やモニタリング等を実施し、効果的な施策展開を図る。"として、反映させていただきました。 |
朝明地区の人工海浜計画は、現存する高松干潟にとって海流が遮られ、却って海の汚染も拡大する。野鳥や魚介にとっても環境の変化で住みにくくなることは明白である。干潟はこのまま保全しておくのが最適である。このような計画は4号幹線ともどもはっきりと撤回してほしい。 |
朝明地区の海浜緑地の施設計画については、港湾計画の中で見直しを検討したいと考えています。 |
「石原地区」では三田処分場のみが対象になっている。ここはいわゆる産業廃棄物の処分場であるが、具体的にどのようなかたちで「緑の創造」をはかるのか、将来像は見えてこない。しかも、この地に一般市民が辿り着くのは容易ではなく、まさに図面上の発想としか思えない。さらに隣接する広大な埋立地は「新産業空間として活用」とされており、ここでも相互の矛盾が感じられる。環境重視から言えば、新たな工場立地は考えず「自然のまま」に保存することを提案する。 |
石原地区の埋立終了後の土地利用に関するご意見につきましては、第二次案では、一般・産業廃棄物埋立区域については、取組(案)3−@「自然とふれあえる港づくり」〈自然海浜・干潟の保全〉(P46)の中で、"野鳥等が飛来する緑地を整備する"として、反映させていただきました。
さらに、4−3「空間利用ゾーニング」(P54,55及びP58,59)において、その内容を反映させていただきました。
なお、浚渫土砂埋立区域については、取組(案)1−@「物流面で背後圏産業の発展に貢献する港づくり」〈背後圏産業の活性化に対する支援〉(P34)の中で、"背後圏企業の成長を支援するための産業空間として活用していく。〉として、また、取組(案)3−B「地球にやさしい港づくり」〈循環型社会構築への貢献〉(P50)の中で、"背後圏産業の成長を支援するための産業空間として活用していく中で、循環型社会の構築に貢献するリサイクル産業等の立地可能性について検討を進める。"としております。 |
楠地区においては、港の管理組合が埋立計画の削除・縮小を掲げながら実際には、県によって別の計画(三重県の北勢沿岸流域下水道(南部処理区)の処理場用地の拡張)の埋立が同じ場所で行われることになる。 今一度、この部分についての説明会を開催し市民の納得の得られるようにしてもらいたい。それまではこの処理場拡張のための埋立計画に対し、管理組合は許可を出すべきではないと考える。 |
楠地区の都市機能用地の計画は、昭和57年に三重県が行う下水処理場の用地として都市機能用地約27haが港湾計画に位置づけられたのが始まりで、その後、都市計画や港湾計画の変更を経て、現在の約9.7haの計画に至っています。
当該事業は、平成4年に、将来の海上埋立を前提として、現在の場所で処理場建設に着手されており、平成8年には一部供用を開始しています。
今後、平成27年頃には処理場への汚水流入量が、陸上部における処理能力を上回ることが見込まれるため、海上埋立部での施設供用が必要とされています。
このため、現在、事業主体である三重県が、処理場を拡張するための海面埋立について、公有水面埋立法に基づき、四日市港管理組合に埋立免許申請を行っているものであり、当組合では、同法に基づき、申請書の審査を行っているところです。
このような経緯も踏まえ、都市機能用地に関する計画の必要性は、現在も変わっていないと考えていますので、引き続き港湾計画に位置づける必要があると考えています。 |
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霞4号幹線については、人口の急速な減少で本当に必要なのか疑問である。将来にツケを残さないためにも、住民も建設反対している霞4号線は建設反対である。災害時に高架の道路が機能するのか。阪神大震災しかりである。騒音、振動、排気ガスなどで住民や干潟の生き物の生活環境が脅かされる。夜も照明がつくことによって光害が発生し、絶滅危惧種のウミガメが産卵に来なくなる。 |
臨港道路霞4号幹線は、国道23号にこれ以上環境負荷をかけることなく、今後ますます増大する霞ヶ浦地区発着の港湾関連交通を円滑に伊勢湾岸道路(新名神高速道路)に連絡するための道路であるとともに、霞ヶ浦地区と対岸とを結ぶ地震にも強い2本目の道路であり、万一の事態に対応するためにも不可欠な道路であると考えています。ご理解をいただきたいと存じます。
なお、臨港道路霞4号幹線の計画に当たっては、環境影響評価を実施するとともに、学識者で構成する環境調査部会を設置し、周辺環境への影響が最小となるようなルート選定や配慮事項の検討が行われました。 |
高松干潟は北勢地域に残された唯一の干潟である。今後開発が進まないように法律、条例等で保全の手立てを打つべきである。 |
高松干潟の保全に関する取組は、第二次案では、取組(案)3−@「自然とふれあえる港づくり」〈自然海浜・干潟の保全〉(P46)の中で示しています。
なお、干潟保全を、より確実に取り組むために、高松干潟を「自然的環境を整備又は保全する区域」として港湾計画に位置付けたいと考えています。 |
自然環境破壊につながるこれ以上の埋立は止めるべきである。当然、吉崎海岸の埋立計画は案どおり中止にしてほしい。 |
吉崎海岸一帯の計画に関しては、磯津地区の埋立計画(14.5ha)については、削除したいと考えています。
また、楠地区の埋立計画は、都市機能用地(9.7ha)を除き、港湾管理者が計画していた埋立計画(90.4ha)を削除していきたいと考えています。 |
今年、霞北埠頭埋立地で絶滅危惧種セイタカシギの繁殖が県内で初めて確認された。他にも絶滅危惧種であるシロチドリ(県鳥)、コアジサシ、コチドリの繁殖が見られた。この空間をバードサンクチュアリとして保存してほしい。
同時に、石原地区の埋立地も鳥類の産卵や休憩場所として次の世代に残してほしい。 |
霞ヶ浦北埠頭の埋立地については、既に港湾関連用地としての土地利用計画があることから、ご提案のバードサンクチュアリとして保存することは難しいと考えています。
石原地区の埋立地については、第二次案では、取組(案)3−@「自然とふれあえる港づくり」〈自然海浜・干潟の保全〉(P46)の中で、一般・産業廃棄物の埋立区域を中心とするエリアにおいて、"野鳥等が飛来する緑地を整備する"として、反映させていただきました。 |
地先にリサイクル産業を誘致することは、県民の目が行き届かず、産業廃棄物を海に垂れ流すことが懸念される。 |
臨港地区内の企業の法令順守の問題については、管理組合としても関係諸法を所管する機関と連携を図りつつ、適正に対応していきたいと考えています。 |
海の森を形成する海藻や海草は水質改善、CO2の吸収、生き物のゆりかごとして無くてはならないものである。海の森再生に全力を尽くしてほしい。海の森再生に予算を組み込んで、再生場所も具体的に提示してほしい。多様な主体と協働でやろう。 |
藻場などの再生、多様な主体との協働に関するご意見につきましては、第二次案では、取組(案)3−@「自然とふれあえる港づくり」〈伊勢湾再生に貢献する海域環境の改善〉(P47)の中で、"伊勢湾再生行動計画に基づき、多様な主体と連携して海域環境の改善に努める。"、"北埠頭外周護岸や防波堤において藻場(コンブ、アマモ等)の再生を図るなど水質改善・底質改善の取組を進める。"として、反映させていただきました。また、4−3「空間利用ゾーニング」(P58、P59)において、その内容を反映させていただきました。
具体的な取組内容については、今後多様な主体とも連携し検討してまいります。 |
光合成はCO2を吸収し、太陽光を使って地球のすべての生物を支えている。年々増加するCO2を減らす方法は今のところ光合成しかない。よって、無機質な工業地帯にもっと木を植えるべきである。工場敷地の1割以上の緑化を提案する。
また、太陽電池の活用も盛り込んでほしい。 |
四日市港においても、環境改善のため、積極的に緑化を図っていきたいと考えております。
このため、緑化等に関するご意見につきましては、第二次案では、取組(案)3−B「地球にやさしい港づくり」〈地球環境問題(CO2等削減)への対応〉(P49)の中で、"CO2の削減に貢献する緑化等の取組を進める。"として、反映させていただきました。
また、四日市港におけるCO2削減への取組については、"CO2削減を荷主企業の強いニーズととらえ、四日市港においてインセンティブの導入及び内航海運の活用や地理的特性をいかしたシー&レールに代表される鉄道の活用など、グリーン物流を促進する。"、"グリーン物流の一環として、四日市港を積極的に利用することがCO2削減に大きく貢献できる手段であることを広くアピールする。"、"荷役作業などの港湾活動に伴い発生するCO2等の削減を進める。"として記述しています。 |
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第1航路西側及び午起航路西側全水域(大型船舶の係留施設を有するバース前面を含む)の水深を12メートルに増深する。(小型船舶のための岸壁水深を除く)大型貨物船等、12メートル水深の確保により、潮高が十分であれば、12メートルまでの喫水の船舶の入出港が可能となり、一回の輸送量が増加する。
午起航路を泊地に変更する。
午起航路の東側浅所には、浅所を示す灯浮標を設置する。
これにより、第1航路及び第2航路を利用する船舶の航行の自由度が増加し、船舶管制の制限が大きく緩和される。
但し、K9バースに係留する大型LNG船、大型LPG船等については、船型(及び喫水)の関係から第2航路からの入港及び出港することが必要である。 |
船舶の安全な航行に関するご意見は、第二次案では、取組(案)1−A「物流の安全・安心を支える港づくり」〈船舶航行安全の確保〉(P37)の中で、"船舶の大型化に対応した岸壁、航路、泊地等港湾施設の適切な整備を推進するとともに、港湾利用者や関係機関と十分連携・調整しながら、より安全で効率的な港内航行実現に向けた措置の実践に努める。"として、反映させていただきました。
なお、四日市港の航路・泊地に関する具体的な提案につきましては、港湾計画(案)を検討する中で、水域施設計画を検討する際の参考とさせていただきます。 |
レーダー、AIS情報、VHFを活用した沖合い及び港内水域の動静監視、指導及び必要な情報提供を実施する体制を確立する。 |
船舶への情報提供に関するご意見は、第二次案では、取組(案)1−A「物流の安全・安心を支える港づくり」〈船舶航行安全の確保〉(P37)の中で、"四日市港における、レーダーやAIS(船舶自動識別装置)情報等を活用した船舶動静情報の提供・監視システムの構築について、関係者と十分連携・調整しながら、その研究を進める。"として、反映させていただきました。 |
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四日市港へのアクセスの充実実現(4号幹線の南進道路実現) |
四日市港へのアクセスの充実に関するご意見は、第二次案では、取組(案)1−@「背後圏産業の発展を支える四日市港の実現」〈スーパー中枢港湾としての機能の充実・強化〉(P30)の中で、"臨港道路霞4号幹線の整備促進や南方面への道路を検討するなど臨港交通体系の充実を図ると共に、新名神、東海環状自動車道、四日市インターアクセス道路などの背後高規格道路網の整備促進を働きかけることによって、四日市港と背後圏域とのアクセス向上に努めます。"として、反映させていただきました。 |
四日市地区(旧港)での産業観光開発の促進 |
ご意見につきましては、第一次案においても、取組(案)2−A「みなとの文化が醸成し、人々が憩い、楽しめる港づくり」〈地域への情報発信・情報共有の促進、観光振興の促進〉(P42)の中で、"四日市港の歴史や文化、港そのものの役割・機能について、理解を深めるための機会を提供していくなど産業観光に取り組む。"とし、また、取組(案)3−A「美しく、魅力ある港づくり」〈良好な港湾空間の保全・創出〉(P48)の中では、"四日市港に今も残る歴史的遺産や文化遺産、並びに貴重な港湾景観を次世代に継承すべく保全する。"として、記述させていただいております。
第二次案では、それらの取組に加え、取組(案)2−Aの中で、観光振興策の取組として"船舶を活用した港らしさを感じる観光振興策を企業や関係機関と連携して取り組む。"を追加させていただきました。 |
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四日市港に対して持つイメージについて述べる。
市民が四日市港に親しみを持つようにすることは、現状では無理だと思う。気軽に行けない、行きたくない場所である。よっぽど魅力的なもの・ことが無いと、わざわざ足を向けたくない場所というイメージがあるというのが正直な意見である。 |
四日市港が市民に親しまれる港になるため、第二次案では、取組(案)2−A「みなとの文化が醸成し、人々が憩い、楽しめる港づくり」の中で、様々な取組を整理しております。 |
3つの方向性「産業・物流への貢献」「都市・住民への貢献」「環境への貢献」の、全ての実現計画には無理が有ると感じられる。
3つの方向性のうち、「都市・住民への貢献」「環境への貢献」のみを選択するか、「産業・物流への貢献」のみを選択することになる。いずれにせよ、構想した産業が四日市市の財政を豊かにすることをデータを持って示し、構想内容を具体的に確立し、市民に分かりやすい形で情報開示することが必要と思う。その際に、各ステイクホルダーが受ける利点と不利益点を洗い出し、包括的な判断を段階的過程を踏んで行ってほしい。
3つの方向性を保つのであれば、最低限、空間利用のゾーニングについて再考してほしい。例えば、空間利用ゾーニング重複部分について、各ゾーンでの3つの方向性の優先順位を示してほしい。 |
四日市港の将来を考える上では、四日市港に対する今後の要請や課題などを踏まえると、「産業・物流への貢献」、「都市・住民への貢献」、「環境への貢献」という3つの方向からその将来像を考えることが不可欠であると考えています。
空間利用ゾーニングにつきましては、第二次案(P51)において、分かりやすいように修正しました。
産業・物流ゾーンは、主として物流機能や産業機能の拡充をめざし取組を進める空間ですが、四日市地区では重要文化財や千歳運河沿いの景観を活用した産業と密接に関係する交流機能を展開するなど、この中においても必要な限りの交流機能や環境機能の拡充をめざした取組を進めたいと考えています。一方、交流・環境ゾーンは、主として交流機能や環境機能の拡充をめざした取組を進める空間となります。 |
わざわざ空気の悪いところに運動場所をつくることだけは避けてほしい。 |
四日市港においても、港湾活動や産業活動の緩衝のため、また、レクリエーション活動に供するため、緑地整備が必要であると考えています。
港湾における緑地は、内陸部の緑地とは異なり、海に開かれた親水性を有し、海の環境や景観を享受できる魅力があると考えています。そのような魅力を持った緑地の整備に努めていきたいと考えています。 |
石原地区における新たな産業空間の形成(リサイクル産業等の立地)について、詳細な説明を加筆していただきたい。 |
浚渫土砂埋立区域を中心とするエリアについては、取組(案)1−@「物流面で背後圏産業の発展に貢献する港づくり」〈背後圏産業の活性化に対する支援〉(P34)の中で、"背後圏企業の成長を支援するための産業空間として活用していく"として、また、取組(案)3−B「地球にやさしい港づくり」〈循環型社会構築への貢献〉(P50)の中で、"背後圏産業の成長を支援するための産業空間として活用していく中で、循環型社会の構築に貢献するリサイクル産業等の立地可能性について検討を進める。"とさせていただきました。 |
「環境にやさしい」とか「地球温暖化対策の強化」という表記は、活動内容が曖昧になるので、具体的な表現を工夫してほしい。これらも重要なことは理解できるが、まずは「地域住民に迷惑がかからない」「公害0」を掲げた構想を重んじてほしい。足元の地域住民に厳しい環境を置き去りに、環境にやさしいと言われても説得力が無いので、いずれの構想も「公害0を立証する正確なデータ情報公開」を確立した環境で進展させてほしい。 |
ご意見に関係する具体的な取組は、第二次案では、取組(案)3−B「地球にやさしい港づくり」(P49、50)の中で、"CO2削減を荷主企業の強いニーズと捉え、四日市港においてインセンティブの導入及び内航海運の活用や地理的特性をいかしたシー&レールに代表される鉄道の活用など、グリーン物流を促進する。"、"荷役作業などの港湾活動に伴い発生するCO2等の削減を進める。"、"循環(リサイクル)資源の取扱機能・能力の向上を図り、静脈物流への取組を推進する。"、"港湾の開発によるみなとの環境悪化を防止するため、環境に配慮した施設整備や保全のための取組を進める。"などとして記述させていただきました。 |
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自然海岸の場合、今より悪い環境になるような計画は、一切描かないようにしてほしい。
この構想にある吉崎海岸の「埋立計画の削除」については、大いに賛成する。できれば縮小も削除にしてほしい。
高松海岸の、まさに環境破壊としかいえない「干潟の上に人工の海浜公園計画」をこの機会に削除してほしい。 |
自然海浜の保全に関する取組については、取組(案)3−@「自然とふれあえる港づくり」〈自然海浜・干潟の保全〉(P46)の中で整理しています。
なお、四日市港内に現存する自然海岸については、下記のとおり考えています。
・高松干潟については、取組(案)3−@「自然とふれあえる港づくり」〈自然海浜・干潟の保全〉(P46)の中で、"朝明地区の自然干潟等に置ける生態系を維持するとともに、貴重な自然を次世代に継承すべく関係者と連携して管理、保全する。"しています。
・磯津地区については、港湾計画の中で埋立計画を削除したいと考えています。
・楠地区の都市機能用地の計画は、昭和57年に三重県が行う下水処理場の用地として都市機能用地約27haが港湾計画に位置づけられたのが始まりで、その後、都市計画や港湾計画の変更を経て、現在の約9.7haの計画に至っています。
当該事業は、平成4年に、将来の海上埋立を前提として、現在の場所で処理場建設に着手されており、平成8年には一部供用を開始しています。
今後、平成27年頃には処理場への汚水流入量が、陸上部における処理能力を上回ることが見込まれるため、海上埋立部での施設供用が必要とされています。
このため、現在、事業主体である三重県が、処理場を拡張するための海面埋立について、公有水面埋立法に基づき、四日市港管理組合に埋立免許申請を行っているものであり、当組><合では、同法に基づき、申請書の審査を行っているところです
このような経緯も踏まえ、都市機能用地に関する計画の必要性は、現在も変わっていないと考えていますので、引き続き港湾計画に位置づける必要があると考えています。 |
石原地区には野鳥などの楽園を作ってほしい。
人が介入できない場所で、でも遠くからバードウォッチングできるような。 |
石原地区には野鳥などの楽園を作ってほしい、とのご意見につきましては、第二次案では、取組(案)3−@「自然とふれあえる港づくり」〈自然海浜・干潟の保全〉(P46)の中で、一般・産業廃棄物の埋立区域を中心とするエリアにおいて、"野鳥等が飛来する緑地を整備する"として、反映させていただきました。 |
いまだに地元や、市民、自然保護団体に根強い反対のある、「臨港道路かすみ4号幹線」の橋脚が、発見されたアカウミガメの産卵場所のすぐ近くに建つ。どう考えても「環境破壊計画」だと思う。 また、道路のカーブが急すぎて、危険だという指摘もある。
白紙撤回が望ましいが、無理なら海岸近くを避けてほしい。そんな計画に、私たちの税金を使ってほしくない。
自然復元のためなら大いに結構だが・・・ |
臨港道路霞4号幹線は、国道23号にこれ以上環境負荷をかけることなく、今後ますます増大する霞ヶ浦地区発着の港湾関連交通を円滑に伊勢湾岸道路(新名神高速道路)に連絡するための道路であるとともに、霞ヶ浦地区と対岸とを結ぶ地震にも強い2本目の道路であり、万一の事態に対応するためにも不可欠な道路であると考えています。ご理解をいただきたいと存じます。 |
計画を立てたから従いなさいでは、問題や反発が起きるばかりである。
よい港作りのためなら、計画段階で市民や自然保護団体を入れてほしい。 |
長期構想や港湾計画(案)の作成に当たっては、学識経験者、港湾利用者、市民団体等からなる「四日市港長期構想検討委員会」を組織し、その中でご意見をいただきながら進めています。
また、住民の皆様には、パブリックコメントを通じご意見を求め、提出された意見を考慮して、長期構想と港湾計画(案)を定めることとしておりますので、ご理解いただきたいと存じます。 |